「みなみは人の強みを生かそうとした」
ビジネス書としては空前のヒットとなった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(通称「もしドラ」)の第五章です。
安野です。
主人公の女子マネージャーみなみが、野球部の監督や部員、他の女子マネージャーの長所を生かそうと奮闘するのがこの第五章です。
監督は、野球のことなら何を聞いても知らないことが無いというほどの博識。
みなみは、監督のこの知識の多さを強みだと考えます。
ですが同時に、その知識を他の部員に伝えるのに苦労していることもよく知っています。
野球の専門家だからこそ、難しい言葉を使ってしまうんですね。
他の人も自分と同じくらいの知識がある、という前提で話を進めてしまうからです。
ですから監督の話を聞く人は、途中で話がわからなくなってしまうことがほとんど。
そんな状況が、監督と部員の距離を遠ざけていました。
そこでみなみは、他の女子マネージャーを監督の“通訳”として使います。
賢いそのマネージャーは、監督の考えもすぐに理解できるし、その内容をわかりやすく他の人に伝える能力もある。
その女子マネージャーの「コミュニケーション能力」を評価したのです。
監督の「知識」という強みと、その女子マネージャーは「コミュニケーション能力」という強みを組み合わせた、というわけ。
■強いチーム
デキるチーム(組織)は、それぞれのメンバーの役割がはっきりしています。
リーダーシップをとり、チームメンバーを率いる人。
チームの雰囲気を盛り上げる人。
目立たないけれども地道な作業をこなす人。
それぞれのメンバーがその強みを発揮できる環境が、成果を出すチームの特徴です。
■いっしょに稼ごうプロジェクトも
今行っている「いっしょに稼ごうプロジェクト」も、ゆくゆくはそんな組織にしていきます。
文章を書くのが得意な人は文章を。
リサーチが得意な人はその調査を。
交渉が得意な人は交渉役を。
今から楽しみです!